■おでかけリポート~能古島
目次
R30でフェリーに乗って能古島(のこのしま)へ行ってきました。
ここは、博多湾に浮かぶ周囲12km人口約700人の島で、万葉集にも歌われています。近代では作家壇一雄が晩年を過ごしたことや、井上陽水さんの「能古島の片思い」も知られています。休日には「アイランドパーク」を訪れる行楽客で賑わっています。
車で姪浜渡船場へ。となりの立体駐車場からのアクセスは、大きな段差もなく、スロープもあり問題なし。
フェリーのチケットは片道230円、R30は折りたたんだ状態なら無料、乗用する場合は自転車料金120円が別途必要とのことでした。
市営渡船「ふらわーのこ」は向きを変えずに車での乗り降りができるように、船の前後に折りたたみ式の巨大なスロープが付いたフェリーです。
乗船したら、邪魔にならない位置にR30を置いて海の景色を楽しみました。
10分ほどでのこの島に到着。車の下船に続いて上陸します。
スロープがあり、大きな段差もなく、折りたたんだR30を引手の移動もスムーズでした。
この日の目的は「のこのしまアイランドパーク」の取材でした。電動カート活用の先進地アイランドパークについては、「インタビュー」をご覧くださいね。
取材を終えて、また渡船場へ戻ってきました。
次の船まで時間があったので、みなと近くを散策することにしました。
作家、壇一雄が流浪の人生の末に選んだ場所が、この能古島でした。それまで暮らしていたポルトガルの夕日よりも魅力があったそうですよ。
壇一雄の暮らした旧宅地脇に歌碑が建てられているとの事で、見に行くことにしました。 港を背に左へ進むと、小さな案内板もありました。
静かな住宅地の中に「のこうどん」の製麺所を発見。だらだら坂を上ると、今は壇一雄の息子の太郎さんがお住まいだという家の奥に歌碑が見えてきました。
「つくづくと櫨(はじ)の葉朱く染みゆけど下照る妹の有りと云はなく」
妻律子の死を悼んで詠まれた句であり、出世作となった「リツ子―その愛」の表紙裏に壇自身が書いていたそうです。
ここからは、海を挟んで、すぐ目の前に福岡の町が見渡せます。
壇一雄さんは、きっとこの風景を愛したんでしょうね。
港に戻り、渡船場横の「のこの市」をぶらぶら。島で取れた野菜が並んでいます。乗船まであまり時間がありませんでしたが、アイランドパークで取れた野菜をふんだんに使い、ここでしか食べられない「のこバーガー」を注文。それから調理するので5分ほど待ちます。渡船場には電動カートのままで入れる多目的トイレもありました。
対岸には、ドームやタワー等ももち地区の未来的な建物のシルエットが浮かんでいます。出来立ての「のこバーガー」を受け取り、急いで乗船、潮風に吹かれながらほお張りました。しっかりした肉の旨みにマヨネーズとマスタード風味がよくあって、おいしかった。
皆さんも、能古島にお出かけの際はぜひご賞味くださいね。おすすめです。
無事、姪浜の渡船場まで戻って来れました。
*電動カートでのお出かけのポイント情報
1)能古島渡船は折りたたんで乗り込めば追加料金は掛かりません
2)渡船乗り場には、電動カートのままでも入れる多目的トイレがありました。
3)姪浜~能古島フェリーは、折りたたんだR30の移動もスムーズでした。